2015年ウィーン便り

ウィーン便り

2015年 ウィーン便り

12月のお便り

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親愛なる皆さま

いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

約2ヶ月の日本での帰省を楽しんで、無事、昨日オーストリアまで帰ってきました。

まだ時差があるうちだけ、珍しい早起きをします。

今日も朝早く目が覚めて、外にでてみたら、濃いピンクや紅いろの光が、うっすらとした青い空に燃えるように映えていました。冷たい空気をいっぱいに吸いながら、その色に見とれていたら、飛行機雲がどんどん延びているのが見えました。

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それもピンクの飛行機雲‥初めて見ました。

今年は、たくさんの初めてのこと、新しい発見がたくさんありました。

ビーバーを見たり、シューベルトが私の住む町の親友のところに、よく遊びに来ていたと知ったこと、初めて食べたもの、飲んだものなどなど、いっぱいあります。

新しい出会いもたくさんありました。

新しく知り合った人たち、本との出会い、音楽や芸術との出会い、そして可能性との出会い。素晴らしい体験をさせていただいた1年でした。

今年はみなさまにとっては、どんな年だったのでしょうか‥?

今どんなことを想っていらっしゃるのでしょうか‥?

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私の1年は、こうして振り返ってみると、本当にいろんなことがあった年でした。

新しく出会ったもの、発見もたくさんありましたが、何十年かぶりでの感動の再会もありました。
与えられていたのに気が付いていなかったことも、たくさんありました。

一方で、すくってもすくっても、指の隙間からこぼれていってしまうものもありました。

でも良いことも、残念だったことも、すべては宝。

良いことは、ますます輝き、残念だったことからは、発展への「金の卵」であり、宝箱も大きくしなきゃ‥なんて‥

いつもいつも私のことを心にかけてくださるたくさんの皆さま、皆さまの愛情に深く感謝いたします。

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このご恩、とてもお返しできませんが、遠くウィ―ンから、皆さまと皆さまが大切に想う方々が、いつも幸せでありますよう、そして健康でありますよう、お祈りしています。

あ、金色に輝く太陽が顔をだしました。

来る年が、こんな光に満たされた素晴らしい年となりますように

願いをこめて‥

森野由み


10月のお便り

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親愛なる皆さま

こちらは、黄金色に染まった白樺の葉がひらひらと舞っています。

ご近所では、本格的な冬になる前に、庭の手入れに精がでています。

木の枝を切ったり、芝を刈ったり、いろんな方角から、機械の音が賑やかに聞こえてきます。

作曲家なら、「田舎のある秋の午後」なんていうタイトルで、何か作曲できるかもしれません。

秋の青い高い空にぽっかりと白い雲がうかんで、なんとものんびりした雰囲気です。

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みなさまは秋をどんな風にお迎えでしょうか?

私は、今年、ビタミンCに凝っています。

ローズヒップの夏の可憐な花の姿が、かわいらしい赤い実に変身して、どんどん赤みを増しています。

寒くなって、暗くなっていくのは少々寂しいですが、この赤みが増していくのを見るのは、大きな楽しみの一つです。

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これに、ものすごくたくさんのビタミンCが含まれていて、子供たちは、この実を友達の背中に投げ込んで、遊んだりすることもあるんだそうです。あまりの酸味で、痒くてたまらないらしいです。

お茶で飲んだりするのには、枝の上で、乾燥するくらい放っておいた実ほど、いいそうです。

この実にお湯を注いでおいておくと、甘酸っぱい「ほんわかティー」の出来上がり。気分によって、蜂蜜を入れたりして飲みます。

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短い秋ののどかな時間。何も考えず何も思わず、ただぼんやりと、ティーカップから上がる湯気を見つめる、このひと時。

こんな小さいところにも、大きな幸せがあるのだな、と思わず笑みがこぼれます。

皆さまみが「素敵な秋」をお迎えになれますよう、オーストリアからお祈りしています。

森野由み


9月のお便り

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親愛なる皆さま

お元気で、夏をお過ごしになられたでしょうか?

こちらも今年はずいぶん暑い日が続きました。あまりお天気が良すぎて、穀物やとうもろこしが乾いてしまい、今年はパンなどの値段が上がるという話です。

そのほかの野菜や、またオーストリアが誇るワイン用の葡萄も、8月の中旬にまとめて降った雨のおかげで、なかなかの収穫が期待できるということです。

今日は、今年最後の夏日だといわれていて、明日からは急に気温が下がり、「秋」がやってくるのだそうです。

この夏、いろんなことがありました。

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いつものんびり生活していて、知らないこともたくさんあるなあ、と自分でもよく思うのですが、「やったことがないから」「知らないから」、と済ませるのは、つまらない事だと思って、奮起して取り組んできたことが、今年はいくつかあります。

自分ひとりでのことなら、多少出来なくても、時間がかかっても、「何とかなるか!」といつもの調子で、気楽に続けていけるのですが、今回は、状況が違っていました。

何とかしようとすると、慣れていないことをするがために、かえってたくさんの方にご苦労をかけているなと思うことが多く、じれったい気持ちや、がっかりする気持ち、申し訳ない気持ちで一杯になって、涙がでることも何度かありました。

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外は、夏の太陽がさんさんと光り輝いているのに、珍しく沈んだ気持ちで過ごした日もすくなくありませんでした。

何か学ぶべきものがあるからこその課題なのだろうと、努めてみても、その「何」にたどり着けず途方にくれたりもしました。

でもこのごろ、この経験そのものが「学び」だったのかも!!と思ったら、また新たなエネルギーが沸いてきた気がしています。

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すでに越えた山が背後にあるような気がして、今年最後の夏日に、すがすがしい気持ちで、振り返っています。あ、でももちろん、まだ目の前にもあるし、引き続き登っている最中でもあるんですよ。

たくさんの方々が、いつどんな時も、ご理解と温かいお心で接してくださっていたことが、私が山を乗り越えていける力になったと、温かい愛情を改めて感じています。これからの山は、リュックサックにおいしいものを蓄えて、笑顔で歩んでいけそうです。

ありがとうございます。

心からの感謝をこめて‥

森野由み

8月のお便り

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親愛なる皆さま、いかがおすごしでいらっしゃいますか?

こちらも焦げそうなほど強い日差しに、昼間出回るときは、遠回りでも、木陰や建物の影などを探して歩きます。

その昔、ここの貴婦人たちも、夏にはレースの手袋や、日傘をさして歩いたと聞きますが、今では、日傘をさして歩く習慣もありません。それどころか、こんがり焼けるのが嬉しいらしく、暑い日がくると、逆にとても喜ぶといった状況です。

先日は、“やったあ!プール日和!今年一番の暑い日に記念してジェラートのプレゼント”と、とある新聞社が、いくつかのウィーン市内のジェラート屋さんに、その新聞も持っていくと、もう一つ「おまけ」にジェラートがもらえるという粋なプレゼントをしていました。

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私が住んでいる田舎では、そんな賑やかなことはありませんが、川で水遊びをしたり、釣りをしたり、外のカフェでジェラートを食べたりと、みなさん、それぞれ暑い日をのどかに楽しんでいるようです。

当の私は‥一番暑い時間帯は、家の中にて、もっぱら夕方の遅い時間に、買い物に行ったり、森の中に散歩に行ったりします。

ついこの間、森の中に流れる川へ散歩しに行った時のことでした。

昼間の明るさと賑やかさが、ゆっくりと去り、まるで、何か着替えでもするように、静かになって、表情をかえていく、川の岸辺。

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ぴちゃっという音とともに、魚が高く水の中から跳びあがり、珍しい光景だなあなんて思っていると、一緒にいた心友の「あ、何かいる!」と小さな、でも興奮した声が聴こえてきました。

“ビーバーだ

いつか、このお手紙にも、かじられた木を見かけるので、カナダにしかいないと思っていたビーバーがこの辺りにもいるらしいと書いたことがありますが、ビーバーは夜行性らしいし、たぶん出会うことないんだろうなあ・・・と思っていました。

なんとそのビーバーが、川の中を泳いで、こっちに向ってきているではありませんか!ひえーーー!!!

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‥と、ボトン‥と後ろのほうでも音がして、振り返ると、別のビーバーが
岸辺にもあがったりしています。そして、また水の中にぼとん‥

まさかまさか、自然の中でビーバーを見るとは思っても見ませんでした。

実際に見てみると、なんと、まあ大きいこと!小型犬よりはるかに大きい。形はかなり巨大なねずみ‥ちゃんぽい感じで、興味津々で観察しているのは、確かにこちらのほうで、ビーバーにしてみれば、迷惑なくらいでしょうけど、できれば“近づいてきて欲しくない‥”なんて思いました。

影と光のコントラストがだんだん薄くなっていく森の中。

とりあえず観察できたのは2匹でしたが、“これからもっと出てくるのかな‥?”と思ったら、そろそろ帰ろうという気になり、森をあとにしました。

みなさま、夏バテされませんように!

森野由み


7月のお便り

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親愛なる皆さま、いかがおすごしでいらっしゃいますか?

こちらは、すがすがしい夏に小休止が来て、ちょっと肌寒いくらいの雨模様でした。寒さが長引き、我慢できずに暖房を入れてしまいました。

このごろ近くの有機農家に週に一度、旬の野菜を取りに行っているので、お天気が今まで以上に気になります。ちょっと前までは、生でも食べられる「野性アスパラガス」に凝って、ずいぶんたくさん食べましたが、アスパラのシーズンも終わり、今は、イチゴ、杏、えんどう豆、新じゃが、洋風かぶ、ねぎ、サラダ菜などがいい時期のようです。

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イチゴもこんな味がするものだったんだろうかと思うほど、甘く、ネーブルやオレンジの味までするかのようで、とってもおいしいので、このところの雨で、だめになってないかなあ‥と心配になります。

しばらくぶりに、雨が上がって青空が広がったので、散歩にでました。

太陽が力強く照ると、今までの寒さはどこへやら、一気に「夏」が戻ってきます。

すでに黄色くなっている麦畑、まだ青々している麦畑、さわやかな風に波のように揺れています。

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みなさんにとって、いつ見てもいいなあ、大好きだなあと思われる景色ってどんなものなのでしょうか?景色に限らず、これはいいなあ、といつも思えるもの‥

夏の麦畑の景色、私にとっては、いつ見ても素敵だなあと思えるひとつで、毎年とても楽しみにしています。

育ち盛りの麦畑には、いろんな顔があります。紅いけしの花と青い矢車ぎくといわれる花-KORNBLUME-が一緒に咲いている時は、ひときわ鮮やかで美しいです。

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遠くからでも眩しいくらいに、目の中に飛び込んでくるけしの花の燃え上がるような紅い色が、麦畑から浮き上がり、たくさんの細い麦の青みがかった緑に混じって、ちらちらと上品に光る「青」いものが見えます。

この青い花が-ヤグルマギク(矢車菊)-「コルンブルーメ」です。

KORN(コルン)という意味は、麦とか穀物とかいう意味があるので、麦畑にだけ咲く花なのでしょうか?けしの花もこの矢車きくも雑草らしいのですが、この花たちと、麦の色のコントラストといったら、いつまで眺めていても飽きることがありません。

こんな素晴らしい贈り物が雑草だなんて、神様も粋なことをなさるもんだと思います。

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このKORNBLUMEの青色は「空」の色そのものだといわれ、地上での「手を伸ばせば届く空」なのだそうです。空を手で触れるなんて、なんて素敵なんでしょうか!

「空」は遠く高く届かないところにあると思うものだけど、足元にも空がある。
思いがけないことが叶うというメッセージを伝える青いKORNBLUMEは、この世に「希望をもて」と伝えるために、天から送られたといいます‥

けしの紅色が目映い中、麦の間にひっそり咲く可憐な花KORNBLUME。

今年も見つけました。

心をこめて。

森野由み


6月のお便り

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親愛なる皆さま、いかがおすごしでいらっしゃいますか?

こちらは、夏を思わせるような暑い日があって、アイスでも食べようかなあ、なんて思っていると、嵐がやってきて、急に気温が下がり、慌てて厚手のジャケットなどを出したりしています。

せっかく気分は「おいしいアイス」に染まっていたのに、寒くなると、やっぱりアイスはのどに冷たすぎるかなあ‥と一応、気になります。でも、なんとなく甘いものが食べたいなあ、なんてマーケットの中で、のんびり見ていたら、懐かしいものを見つけました。

その名も「PRINZEN ROLLE 王子さまクッキーサンド」です。

留学する前に、日本からドイツへ演奏旅行につれて行っていただいたことがあります。

ヘルダーリンという詩人の曲に外国の作曲家と、日本を代表する南弘明先生が作曲されたものを抱えて渡り、シュトットガルト、ワイマール、ドレスデン、チュービンゲンなど、いくつかの町で演奏させていただきました。

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そのときに、やっぱり甘いものが食べたいなあと、たまたま寄った小さなお店で見つけたのが、このプリンツェンロールでした。

他にもいろいろみたことがないようなものがたくさんあったのですが、この王子さまの絵に惹かれて、包みを手に取りました。そのときはドイツ語なんてまったくできませんでしたから、ただレジに持っていって、お金を払うだけですが、初めての子供のお買い物みたいに、どきどき感があり、いい思い出です。

その後、オーストリアに留学して、スーパーマーケットで、このプリンツェンロールを見たときには、長いこと会っていなかった懐かしい人に再会したような気がしました。ヨーロッパでは結構どこにでもあるのでしょうか。

これといって探したことがないので良くわかりませんが、でもハンガリーや、スロヴァキアではみかけたことがありません。

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このお菓子にそっくりな製品もたくさんあって、王子さまの絵はないものの、安くて大きい!!! で、つい、浮気してみたりしたこともありますが、おいしくなくはないけれど、なんとなく混じりけの多い味がして、王子さまのようなすっきりした感じがなかった記憶があります。

今回見かけた、王子さまは、パッケージがレトロなものも出ていて、よりどりみどり‥しばらくお目にかかっていなかったので、まとめていらしていただくことにしました。

封を開けると、懐かしい素朴な甘い香り‥

どうでしょうか、これからヨーロッパ旅行をされる方は、スーパーで王子さま探しをしては‥?

PS 残念ながら、王女さまクッキーはないのです‥

森野由み


5月のお便り

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親愛なる皆さま、いかがおすごしでいらっしゃいますか?

こちらは緑の鮮やかな美しい季節となりました。
辺りはたくさんの花が咲いて、甘い香りがします。

澄んだ青い空に小鳥たちのさえずりが明るく高く響き渡り、キツツキの“カタタタタ”と、木をつくリズミカルな音が、春の軽快さを醸し出しています。

きれいな色の空といろんな色の花の色のコントラストが美しく、いつまでみていても飽きることはありません。

世界で、環境に対する大きな約束もあるし、また福島の出来事に、オーストリアでもたくさんの人々が心を痛めてから、「エコなエネルギー」「よりよい自然環境」への関心・挑戦が高まっています。

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原発を導入しようとした時点で、国民投票があり、「反対」に決定して以来、この国では、原発がありません(ニーダーエスターライヒ州にツヴェンテンドルフ原子力発電所が建設され、設備は完成しましたが、投票の結果、稼働中止となったものです)。

非常に自然に恵まれた国なので、積極的に水力や風力、太陽光などを利用しているようです。

より自然にいい環境をということなのでしょうか、なるべく自動車での移動をやめて、鉄道を利用するようにも力を入れているようですが、そうは言っても、田舎では車がないとなかなか大変な時もあります。

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今回、私の住んでいる町をはじめ、この辺りの地域が一緒になって、「エコ電気自動車」をみんなで、仲良く使おう、つまりシェアして利用しようとする試みが始まったようです。年間会員費などがあって、後は利用した時間分だか何かを、支払うという感じのようです。

いくらかが興味深いところですが、まずはどのくらいの参加希望者がいるかを見積もるようで、あまりはっきりしたことはわかりません。

日本では、電気で動く車って普及しているのでしょうか?

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世界に誇る技術の最先端をいく日本ですから、もしかしたら、よく見かけるものかもしれませんね。

で、この「エコ電気自動車のシェア説明会」というのに興味津々で、行ってきました。

生まれて初めて、電気カーに乗りました。とても静かで、発進するのも、スピードが出るのも、とてもスムーズで、だんだんおもちゃの車に乗っているような気さえしました。私もお試し運転できるような、ついそんな気分になったほどです。

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皆さん、興味があるのか、結構多くの人たちが集まっていましたが、今後どんな風に発展していくのでしょうか? 楽しみです。

日本は空気が悪いと、よく皆さんからメールをいただきます。

せっかく外が気持ちいい時期なのに、残念なことです。

みなさまの、ご健康をオーストリアからお祈りしています。

遊びにいらしてくださいね。

森野由み

4月のお便り

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親愛なる皆さま、日本は、つややかな桜の花の色が空にまで溶け込んで、美しいようですね。いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

こちらもずいぶん春めいてきて、そろそろマフラーや手袋もしまっていいかなあ、と思っていたら、またちょっと冷たくなりました。

これから、イースター、復活祭ですが、たまにこの復活祭のときには、お天気が変わって雪が降ったりすることもあるので、やっぱり、マフラーをしまうのはもう少し待とうかな、と思っている今日この頃です。

「イースターのうさぎ」が運んでくる卵には「新しい命・新しい出発・恵み」の思いがこめられているといわれ、カラフルな卵以外にも、そんな気持ちを込めて、ちょっとした贈り物をする習慣があります。

去年の暮れにこちらに戻る際に、つきたてのお餅や、保存のきくお豆腐を頂いて、喜んで、トランクに詰め込んだものの、重量オーバーで、とてももって帰れそうもありませんでした。

今回の荷物の中で、一番重いのは、九州から母が持たせてくれたお味噌。できればお味噌はもって帰りたかったのですが、禁止されていて機内持ち込みにもできないし、何しろ5キロもあったので、トランクを軽くするには、これを出して送るのが一番かと思いました。

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こちらについてから、またすぐに、出かけなければならなかったので、時間的にもコスト的にも都合のいい船便で送ることにしました。だいたい1ヶ月くらいかかるということでした。

ところが、ふと気づくともう2月。中旬を過ぎても音沙汰なし、2月もおわろうとしても来ず、かなり心配になりました。

ちょうどそのころ、日本からの知人に会って、そのことを話したら、なんと、醗酵品は輸入禁止だとか!こんなに何度も行ったり来たりしても、そんなことはぜんぜん知りませんでした。

送られた荷物は税関で確認して、輸入禁止のものは、その場で処分される可能性がある‥というお話でした‥

一瞬気絶しそうになりました!お味噌が送れない品物だとは知らなかったので、送付状に「MISO 5kg」としっかり書いた記憶もあり、ほぼ絶望に近い思いをしました。

5キロの処分される味噌にも悪い気がするし、それを持たせてくれた母や、荷物を詰めてくれたおばのことを思うと、久しぶりに切ない思いに駆られました。

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「もしも、お味噌が届いたら、今年は、宝くじは買いません」などど、思わず神様に祈りつつ、自分でも、こんなお祈り聞き届けられるはずがないね‥もっと気の利いたお祈りをするべきだった、と、自分に「お味噌は処分されたんだから」と言い聞かせつつ、なかなかあきらめのつかない日々をすごしました。

そして!!!

奇跡がおこりました。何と、なんと、荷物が届いたのです。「MISO 5Kg」調べられたあとがありません。

何しろ時間がたっていたので、恐る恐る開けてみましたが、お味噌も何も変わった様子がなく、直ちに冷蔵庫へ入れました。

私にとっては宝くじの1等賞にあたったようなもの イースターのうさぎが届けてくれたプレゼント。

あんな変なお祈りを聞き届けて下った神さまに、改めて感謝の気持ちをささげずにはいられません。

みなさまにもイースターのうさぎがたくさんの幸運を運んで来ますように!

森野由み


3月のお便り

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親愛なる皆さま、いかがおすごしでいらっしゃいますか?

日本のお友達が送ってくれる写真をみると、日本はすっかり春のようですね。

こちらは、まだお天気が不安定で、空気も冷たく、出かけるときは、暖かいコートが手放せません。近くの山の頂上にも雪が残っていています。

それでも太陽が力強く輝いて、もう春かなあ‥という香りがする日もあります。
そんな太陽の日差しに誘われて、ところどころで小さな花が目を覚ましているのを見かけます。

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今年に入ってから、心がけているというわけでもないのですが、なぜかいろいろ新しい体験をする機会に恵まれています。今まで気が進まなくて手をつけなかったものにも触れることが多いこのごろです。

そのひとつに、「自然史博物館」があります。

「2月のお便り」に書いたように、美術史美術館には、機会があるごとによく行くのですが、向かい側に立っている「自然史博物館」には、なぜかただの一度も入ったこともないばかりか、近寄ったことすらありません。

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恐竜や、生命が発達段階にあった時期など、とても興味のあるテーマなのですが、たくさんの虫や、動物の(剥製にしてある)コレクションが何千もあるとも聞いていたので、なんとなく「あまりみたくない」もののうちに入っていたのではないかと思います。

でも実際に目にしてみないとわからないものもたくさんあるなあ、とこのごろ思うことが多いので、意を決して、行ってきました。

初めての建物。心が躍ります。
寒い日だったので、まずはカフェへ直行(どうか笑わないでください!)

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すこし遅いお昼を取る人たちで賑わっていたので、たった1杯のコーヒーが来るまでに、思いがけず時間がかかってしまいましたが、反対側の美術史美術館とは、また違った雰囲気を楽しみました。こちらのほうが小さな子供連れのファミリーが多かったです。

さて、まずはお目当てのオーストリアの考古学上の発掘物としては、あまりにも有名な、「ヴィレン村のヴィーナス」を見に行きました。

紀元前25000年前の旧石器時代につくられたという、ヴィーナス。

以前に、本物を見る前に、発掘された場所にも行ったのですが、そこには記念碑として、巨大なヴィーナス像が建っていたので、その後、たった11センチ(!)の本物を見たときには、あまりの違いに大きなショックを受けました。

今回、また出会うことのできたヴィーナスですが、やはり、小さかった‥です。

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ヴィーナスの後は恐竜部屋へ。動く恐竜までいました。

なかなかよくできていて、子供も大人も、私も喜んでみていましたが、私は故郷の北九州にある「いのちのたび」博物館というところで、大迫力の恐竜コレクションと、ジュラシックパークさながらの展示室があります。

以前、この博物館で、1億年位昔の北九州市をシュミレーションした「大自然の中の恐竜たちのとある1日」を体験していたので、ここにいる人たちにも見せたいなあ、と思いました。

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知らないで行ったのですが、その日は、マンモス特別展の最終日で、思いがけずマンモスについてもいろいろ知ることができ、充実した半日でした。

結局、たくさんの虫・動物コレクションまでは、詳細に見る時間はなく、ちょっとほっとしたりして‥

皆さまは最近、どんな新しい体験されているのでしょうか?

どうぞお元気で。

森野由み


2月のお便り

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皆さま、いかがおすごしでいらっしゃいますか?

オーストリアは、毎日、寒い日が続いています。去年ほどではないですが、それでも解けかけた雪が、日が沈むと凍ってしまいます。

帰りが遅い時は、気をつけて道を歩かないと、うっかりつるんとすべってしまいます。お天気もぱっとせず、曇った日が続いていて、気分もつられそうですが、こういう天気こそ、美術鑑賞には最高です。

今ちょうど、ウィーンの美術史美術館で、「ベラスケス特別展」を開催しているので、いってきました。ハプスブルグ家は、スペインとも縁組していたので、写真のないそのころですから、絵が両家を行き来していたようです。

それでウィーンにもベラスケスの絵は何枚か常時展示してあり、さほど珍しいという感覚もなく覗いてみた今回の特別展ですが、なんと、ベラスケスのこうした特別展は、ウィーンでは初めてのことだそうです。

見慣れているような気のするベラスケスの絵ですが、改めて見ると1600年代の絵とは思えないほど、洗練され、非常にモダンです。

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ベラスケスの時代というと、ふくよかな女性を描いたルーベンスが同時代で、ルーベンスは、スペイン宮廷に出入りしていたこともあったそうで、二人は出会っていたかもしれません。

そのころの時代の女性というのは、みんなぷくぷくした、まさにルーベンスの絵に描かれた感じだったのだろうなあ、と思い込んでいましたが、ベラスケスの描く女性や男性は大変現代的で、恐ろしく時代を先取りしていた感覚に驚きました。

さきほどまで乗っていた地下鉄の中にいそうな若者が絵の中にいます。顔つき、体つき、表情が、とても「今」なのです。それに加えて性格描写もするどく、宮廷のおかかえ芸術家として、待遇されていたようですが、皇帝や女王などの人物画にも、容赦なく描かれています。

今回の特別展では、ベラスケスが、宮廷に仕える前の時代に描いた絵も展示してありました。農民の生活、また宗教画もそのころ、たくさん描かれたようです。

ベラスケスの娘婿もまた画家で、ベラスケスの元で、熱心に働いていたようで、ベラスケスのコピーもよく引き受けていたようです。

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今回の特別展では、その娘婿マルティネス・デル・マゾの描いた絵とコピーが数点展示してありました。ハンガリーの美術館所有で、長いことベラスケスが描いた絵だと信じられていた、「マルガリータ皇女」という絵と、後ほど発見された、本物のベラスケスの「マルガリータ皇女」と2枚、隣同士で飾ってありました。

本物は青いドレスで、コピーは緑色です。本物が見つかったときの絵の状態が余りよくなかったため、この「緑のドレス版コピー」が修復に大いに役に立ったそうですが、皇女の表情には、天と地ほどの差があり、びっくりしました。

面白かったベラスケス特別展、ちょっと疲れたので、美術館の中の素敵なカフェでゆっくりひと時を過ごしました。表にでたら、冬の空はさらにどんよりと垂れて、雪がちらついていましたが、美術館に入る前より足取りが軽いような気がしました。

みなさま、どうぞお風邪を召しませんように、お元気でお過ごしください

森野由み


1月のお便り

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皆さま、明けましておめでとうございます。

お正月はいかがお過ごしになりましたか?

オーストリアは、大晦日の前から雪が降りだし、真っ白の景色の中、新年を迎えました。

華々しく花火が打ち上げられ、真夜中を知らせる教会の鐘が鳴り出すと、ラジオからは、伝統の「青き美しきドナウ」のウィーナーワルツが流れ出し、たくさんの人たちが、2015年へ新しいステップを踏み出したようです。

実に国民の40パーセントが、この1月1日のワルツを踊って新年を迎えるというのですから、素晴らしい伝統だと思います。

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私も、今年は、たまたま機会があったので、ウィーナーワルツのステップを習いなおして、いざ新年の「青き美しきドナウ」にあわせて踊りました。

初めてワルツを習ったときは、できるだけ正しくステップ踏むというのに精一杯で、あとは、ただ、間違ってもパートナーの足をけったりしませんようにと祈るのみ、という感じだったように思います。

ワルツの音楽は素敵で、聴いていてじっとしていられなく、気分だけうっとりと、その気になっていましたが、久しぶり・・本当に久しぶりに、ワルツのステップと改めて向き合って、大きな発見がありました。

ワルツはご存知のように3拍子ですが、この1、2、3の3拍子の1の時に、ステップを踏むと同時に、体を半分くるりと回転させるのですね。

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この「半分くるり」を音楽にあわせてうまくできると、3から次の1に進む勢いが出て、ずっと輪の中でおどっているような感じになって、なんとなく上手になった気さえします。

新年のお祝いには シャンパン‥ウィーンでは「セクト」といいますが、炭酸の粒がまるで小さな真珠のようにきれいな薄いゴールド色の飲み物がつきものです。

セクトを飲みながら、ワルツを踊ると、気持ちはすっかり優雅な雰囲気に浸り、夢の中にいるようです。今年1年、こんな風に、ときめきで一杯の素敵な年になるといいなあ‥と思いました。

皆さま微笑みが、輝かしい年となりますように

森野由み

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