2013年ウィーン便り

2013年のウィーン便り

12月のお便り

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親愛なる皆さま

いよいよ今年も最後の月となりました。

みなさまは、どんな一年をお過ごしになられたでしょうか?

オーストリアのいろいろな街は、クリスマスへの準備でいそいそしています。

クリスマスまでは、家族が一緒に、楽しく格別なひと時を過ごすための準備に、街の中を行きかう人々は足早です。

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全体的にのんびりした雰囲気のオーストリア人々が、ばたばたとしているのを見るのもこの時期くらいです。

それでも、ひときわ幸せそうで、いつかもこのお手紙に書いたことがありますが「人の幸せを願える幸せ」が町中に溢れ、「大きな心」「愛」に想いをよせらずにはいられません。

さて、今年は、イタリアが世界に誇る大作曲家ヴェルディと、ドイツの英雄的存在である作曲家ワーグナーの生誕200年の年でもありました。

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こちらでもその二人の記念の年にちなんだコンサートなどがあり、私もいくつか出させていただきました。その中で、とても楽しい企画のものがありました。「ヴェルディとワーグナーのお誕生会」というものでした。

フルコースのお食事つきで、コースの間には、楽しいナレーションが二人の作曲家についてのお話を継いでいき、女優さんが、二人の間に交わされた手紙などを読んだり、また演奏があったり、というものでした。

最後は、なんと、巨大なバースデーケーキが出てきて、ヴェルディとワーグナーにみんなで乾杯をしました。

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実はこの二人の作曲家のお誕生日を祝うこの席に、オーストリアが誇るワルツ王ヨハン・シュトラウスのお孫さんがいらっしゃいました!

さすがは、ウィーン!!やはり、いらっしゃるのですねえ。

いつもはぼんやりしている私も、ピアニストの方に、シュトラウスのお孫さんのことを教えてもらったときには、さすがに興奮しました。

絵でしか見たことのないシュトラウスですが、そっくり!!!な感じです。お孫さんは女性なのですが、バイオリンを持たせたらそのままいけそう!と、思ってしまいました。 

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とてもお優しい方で、いろいろお話くださり、ご自分の息子さんはポップス系の歌手なの‥と写真までみせてくださいました。

最後に巨大バースデーケーキの前で写真を何枚か一緒に撮っていただきました。
そのときの手の握り方がなんと温かかったことか!

初めて出会ったのに、そうとは感じさせないほど、相手を包み込めるあの温かさとはいったいなんなのでしょうか?

言葉を超えて伝わってくるもの‥

本当に素敵な方でした。

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この一年、私のお便りに目を通してくださった皆様、心から感謝いたします。

見守ってくださったたくさんの方々、ありがとうございます。 
おかげさまで今年も元気に過ごすことができました。

みなさまが健康で幸せに満ちた新しい年をお迎えになられますよう、お祈りいたします。

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最後になりましたが、このサイトをいつも素敵な写真で彩ってくださるFeriさんにも深くお礼申し上げます。

楽しいクリスマスと心安らかな新年をお迎えになられますように!

ありったけの感謝の心をこめて‥

森野由み


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11月のお便り

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親愛なる皆さま

いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

こちらは一旦気温が下がって、早々と暖房を入れる日々でしたが、このところ、また少し暖かさが戻ってきて、毎日、美しい秋の紅葉を楽しめる毎日です。

絶好の遠足日和のお天気に恵まれた先週末の連休は、なぜか私は、ひどい鼻風邪を引いていて、ひどくなるのが恐かったので、じっと家にいることにしました。

あまりのよいお天気に、時々散策にいく山々にずいぶん焦がれましたが、さんさんと輝く太陽のあたたかい光で満たされされた部屋にいると、「これもまた格別なもの」という気がしてきた上に、伝統的な「縁側に寝そべるネコ」の気分になって、のんびりしました。

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おかげで、風邪もひどくならずに治りましたが、それにしても、ひどい鼻風邪でした。移動する電車の中など、空気が悪そうだなあ、と思うと、席には座らずに、車両と車両の間に立ったり、早々と、マフラーも、手袋も持ち歩いて、用心していましたが‥

寒かったり、暖かったりと気温の差がある天候が続いていたので、結構「風邪ひきの人たち」がうろうろしています。面白いのは、「鼻のかみ方」がちょっと日本とは違うところです。割と、ところ構わず「しゅんしゅんしゅーん」なんてやっています。

日本のティッシュペーパーに比べると、断然丈夫そうな、厚手の紙(私たちのよりつくりの大きい!)を鼻の前にあてて、一気にかむのです。よく鼻が壊れないなあと思うのですが、右左、片方ずつなどと分けないで、同時なんです。先ほどはすこし遠慮して「しゅんしゅん」なんて書きましたが、人によっては、「ブブブー」のようにも聞こえ、これがまた予想を超えるほど大きな音なんです。

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私が初めてウイーンにやってきたのは冬だったので、周りにはそんな人が多く、この爆発的なものすごい「鼻かみ音」にはっと振り返るほどびっくりしていました。

これからの時期、オペラ座やコンサートホ-ルなどに行くともっとおもしろくて、公演が始まる前は、お客さまたちによる「鼻かみ合奏」が聴けます。音響のいいホールばかりですから、よく響きます。「しゅーんしゅんしゅんしゅーん」とディミヌエンドしてみたり、「ぶぶぶううう、ぶう!」とクレッシェンドしてみたり‥作曲家でないのが残念な限りです。

電車の中に乗っていて、近くの人がこの「しゅんしゅん音」やさらに「ゴホゴホ咳」を奏でだすと、そっと立って出て行くのですけど、それもあまり役に立たなかったのでしょうか‥?

これからの時期、日本もそろそろ寒くなるころですね。

みなさまも、どうぞお気をつけてお過ごしください。

森野由み


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10月のお便り

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親愛なる皆さま

いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

こちらは、今朝は気温は低いものの、パステルブルーの青空に力強く太陽が輝いて、ひときわ素敵な一日になりそうな予感がしています。

この一週間で、紅葉が一気にすすんで、黄色に染まった葉が、太陽に照らされて、まぶしいほどきらきらしています。それが青空に映えて、なんて美しいのでしょうか!

紅葉といっても、このあたりは「紅」色は少なく、つたの葉が真っ赤になるくらいで、だいたい黄色が多いです。この黄色に染まった大きな葉が、つやつやした緑の芝の上に落ちているのがまた素敵で、絵をお描きになる方ならきっと放っておけないモチーフなのではないかと思います。

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絵になるモチーフといえば、この時期、質のいいワインを誇るウィーン近郊のブドウ畑もいい色に染まっています。きれいに整えられた遠くまで広がるワインのブドウ畑はいつ見てもいいものですが、ほんのり赤みがかった黄金色に染まったブドウの木々が広がる様は、一年のうちでももっとも楽しみな光景です。

ワイン農家の人たちが、せっせと、葡萄を収穫している光景もよく目にします。
おなじみのホイリゲでは、新酒の前の「STRUM」というワインになる前の発酵が始まったぶブドウジュースが季節もので出回り、これを目当てにした人々が、足しげくホイリゲに通います。もちろん、街のレストランなどでも、季節限定で飲むことができますので、ウィーンにいらした方はどうぞ。

もう少し時間に余裕のある方は、ぜひ、ウィーンの近郊に足を伸ばして、ブドウ畑の中を散歩してください!

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色鮮やかな葉っぱの間に、見事に育った葡萄たちを見ることができると思います。マスカット色の葡萄や、黄色みがかった葡萄、深い紅色のものもあります‥ 
私はたくさんワインは飲めませんが、それでも、いろんな顔をした葡萄を見ると、どんな味のワインになるのかな、と興味津々になります。

ブドウ畑をあるいていると、畑の間に設置された青空ホイリゲに出会えると思います。この青空ホイリゲも期間限定で、この時期だけです。「STRUM」やぶどうジュース、ちょっとしたおつまみをいただけます。時々、ワインのブドウも売っていて、買って帰る人たちもいます。特に赤ブドウが、健康にいいのだそうです。

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さてここで、ちょっと発音について! 通じないと悲しいですから‥
STRUM&color(foreground[,background]){text};」

  • 「S」は「シュ」
  • 「T」は英語の「T」と同じように発音します。
  • 「R」は巻き舌
  • 「U」は「ウ」
  • 「M」は唇を閉じて「ん‥」とうなる感じ。「ム」ではありません。

シュTRウM、ビッテ」とうまく発音できれば、ほのかに甘い「STRUM」を持ってきてくれることでしょう! この甘みのために、結構酔いが速く回るので、ご用心を~!そのせいでしょうか、「STRUM=嵐」という名がついているのは‥?

そうそう、感じのいいホイリゲって、「郊外まで出かけないといけないもの」だと思い込んでいましたが、ウィーンにお帰りになっていたFERIさんに、地下鉄とバスとであっという間に行けるウィーン市内のホイリゲに連れて行っていただきました。

かわいらしいお庭があるホイリゲで、ブドウ畑に面したテラスに座ることができました。ガラスで囲まれているので、暖かいし、この日はとてもいいお天気だったので、ぽかぽかして気持ちのいいところでした。

日本は、まだまだ暑いそうですね。

世界でも有名な日本の美しい紅葉はまだ先なのでしょうか?

みなさまも、きれいな秋をお過ごしになられますように!

森野由み


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9月のお便り

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親愛なる皆さま

いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

暑い暑い日々が過ぎて9月になりました。
皆さまは、どんな夏休みをお過ごしになられたでしょうか?

今年の夏は、お客さまが多くやってきて、ずいぶんにぎやかな夏休みとなりました。

初めて、従兄弟一家もウィーンに遊びに来てくれたのですが、それまでにお客様をご案内した勢いであちこちと周ったので、限られた時間の中、「スーパー盛りだくさん」のプログラムとなり、ご本人たちはくたびれてしまったかも知れません。

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でも楽しい夏の思い出となりました。

ウィーンという街は長年住んでいても不思議なくらい、新鮮な魅力にあふれた街です。こうやってお客さまをご案内するとなると、お連れしたい場所がありすぎて、2~3日の滞在だと、取捨選択するのに、頭を悩ませます。

美術館、お城などの観光場所ももちろんたくさんあるのですが、ウィーンの魅力は、このゆったりとした雰囲気。あまりぎちぎちに観光プログラムを作ってしまうと、味わい損なってしまいます。

のんびりとカフェに座って、ゆっくりと過ぎていく時間に身を任せ、独特の風味のコーヒーを味わえば、カフェの雰囲気が「ウィーン風」の深みをプラスしてくれます。外の席に座ってビールやワインを片手に、広々とした青空を見上げていると、何かしら癒されたような、みずみずしい気分が心を満たします。

大きな目抜き通りの裏の迷路のような細い路地を当てもなく散歩すれば、いつの間にやら、時間時空を越えられるような錯覚に陥ることもあるかもしれません。

ウィーンの森の小道を歩くなら、光と影の遊びに気がつくときに、もしくは澄んだ空気の中を美しく高く響きわたる鳥のさえずりに耳を傾けるときに、研ぎ澄まされる「感性」に浸ることができるかもしれません。

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「ここにウィーンの魔力が忍んでいるのだ」と、何年もたった今でも思います。

ウィーンは、小さくて歩きやすいし、そのため観光もしやすく、またこのところ、髄分と近代的になったため、洗練された明るさを放っていて、訪れる人々に「いい街」の印象を強く与える街だと思います。どんな季節でも、至る所に「いい顔をしたウィーン」があって、感じがいいのです。

この漂うような「いい感じ」が、ある時、思いがけない瞬間に「魔力」と姿をかえ、一瞬にして人の心を摑む‥ そして摑まれたら、手にするもの、見るもの、感じるものさえも、それまでとは違う輝きを放つことでしょう‥

先日、“9月に知り合いが行くから、お勧めのお店を紹介して欲しい”というメールがありました。

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ほんのちょっと幾つかのお店を紹介するつもりが、せっかくならと、近辺の観光スポットなども書いていたら、ついレポートのように長くなってしまい、返事を受け取った先方も、“本ができそうな量ですね”とメールを返してきました。

これからは新酒を楽しめる時期にもなってきます。季節の楽しみが増えるわけです。

今からいらっしゃる方は、朝晩の冷え込みに気をつけてくださいね。こちらはずいぶん気温が下がりました。

それでは皆さま、お元気でお過ごしください。

森野由み


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8月のお便り

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親愛なる皆さま

暑中お見舞い申し上げます。

暑い毎日、皆さまは、いかがお過ごしでしょうか?

この時期、ウィーンの街の中は、すっかりヴァカンス気分一色といったところで、ウィーンの住人は出かけて、街をうろうろする人たちは主に観光客といった具合です。

この時期はヴァカンスへ車で出かける人も多いせいか、街中を走る車の数もぐっと減り、駐車場もいつもとは比べものにならないくらい、空いている場所を見つけるのが簡単です。 

芸術の都ウィーンを首都とするオーストリアは、とても自然に恵まれた国です。

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有名なアルプス山脈や、気楽に歩ける山々の登山も、オーストリア人のお気に入りのヴァカンスコースです。広い森の中にもたくさんの散策道やハイキングコースがたくさんあり、ハイキングを楽しむ家族連れもたくさんいます。

登っていった先にはすばらしい眺めを楽しみながら、山小屋の休憩所で一息つけます。おいしいハムやチーズで、また力をつけることができます。急な山や坂道は苦手という方には、ケーブルカーや列車などもあります。

上の方ではパラグライダーが飛んでいるのを時折ご覧になることもあるかもしれません。壮大な空にふわふわと飛んでいるのを見ると、気持ちよさそうで、私も一度挑戦してみたいと思います。

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自然の湖では泳ぐこともでき、暑い夏の日々を、雄大な湖で泳いですごすこともできます。
オーストリアの水はとても質がいいので、安心して泳げます。山々の間に広がる湖を泳ぐのは、なかなかゆったりした気持ちになります。もちろんボートやヨットなどもあります。 

このヨットですが、一度面白いことがありました。

ノイジードラーゼーという、オーストリア最大の湖のほとりで、ヴァカンスをしたときのことです。とのあたりでは珍しい生き物も多く、バードウオッチングをしたり、またサイクリングをしたり、泳いだり、いろいろと楽しむことができます。

ある日、日本人の友人たちが合流したので、ヨットを借りてセーリング(ドイツ語では「SEGELN」といいます)に出ようということになりました。セーリングに詳しいオーストリア人の友達と共々、湖にくりだしました。 

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私たちは船の上でお昼寝したり、のんびりしたり‥という感覚だったのですが、実際には、マストに一番よく風があたって、ヨットが進んでいくようにしなければならないため、セーリングに詳しいオーストリアの友人の掛け声に合わせて、右や左とすばやく動いて反応しなければなりませんでした。 こちを押し付けてゆったりしている暇なんてありません。

なるほどこれは、スポーツのひとつなんだと実感したのでした。オーストリアの友人いわく、「そうだよ、知らなかったの?」と涼しい顔。それはそれで、面白かったのですが、「ヨット上の昼寝」を逃した日本人の友人はその後ホテルに戻って昼寝をしていました‥

「ヴァカンス」ときくと、ゆったりのんびり‥というイメージですが、オーストリア人のヴァカンスは結構アクティヴなものが多いような、気がします。

森野由み


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7月のお便り

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親愛なる皆さま
こちらは、ほんの数日間、「真夏」並に暑かったものの、割と涼しいお天気で落ち着いていて、夏らしい格好でいると夕方などは肌寒いくらいです。
雨と冷えの目立った春のせいか、いつもたくさん実のなる庭のさくらんぼも、今年は少ない収穫でした。 それでもできたさくらんぼはとてもおいしく、ビタミンの集中補給ができました。

7月はいったいどんなお天気になることでしょうか?
今月、来月とお客様が日本からたくさんいらっしゃるので、お天気に恵まれるといいのですが‥

私の住んでいるところはお庭が大きくて、芝刈りも定期的にされるのですが、今年は芝刈り機の調子がよくなく、雑草とかわいらしい野生の花が伸び放題です。
これはこれで、なかなか風情のあるもので、いいものじゃないかと思ったりもするのですが、お隣の美しく刈り込まれた芝をみると、ちょっとげんなりしてしまいます。

ある日、ベランダで遅い朝食をとっていたところ、庭のモミの木のところで、何やら動く物体がふと目の隅に入ってきました。よくみると、若い鹿です。よく親子で来ていた鹿の子供の方でしょうか‥?

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こういう動物はとても慎重で、朝方とか、夕暮れとか、人目につかないように出てくると聞いていますが、この日はすでに朝9時を過ぎていました。長く伸びた草の先を食べたり、においをかいだりしてのんびり過ごしていました。今までも時々、庭でばったり鹿に出くわしたこともあるのですが、たいていあちらがものすごいスピードで駆けていってしまいます。

今回はなるべく鹿を邪魔せず、写真を撮ってみようと思って、挑戦してみました。ちょっとぼんやりしていますが、ご覧になれるでしょうか?
この「鹿ちゃん」です。

こんな時間にうろうろしているなんて、ぼうぼうの草が気をゆるませたのでしょうか・・?大きなサプライズでした!

思いがけないお客様というと、夏になると家の軒下にやってくる、こうもりがいます。 私ははじめのうちは、屋根に付随している棒か何かかと思っていたのですが、友人が発見して、「こうもり」ということが発覚しました。

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実は、私はその「棒」がさびているのかなあと思って、なんどか拭こうかと考えたりしていたので、棒の正体が「こうもり」だとわかったときには、考えを行動に移さなくてよかったと、心底ほっとしました。

初めてこんなに間近にみるこうもりのことを、最初はきみわるいなあ、と思い、軒下に見つけては、そこには近づかないようにしていたのですが、そんなことを続けているうちに、今度は夏がくるたびにこうもりを探すようになりました。ある時は二匹で来ていたこともあって、夫婦‥??? なんて面白がったこともあったくらいです。

今年はお天気が不安定だったせいかぜんぜん見かけず、どうしたことかと思っていたら‥来ました! 去年もあまりみかけなかったし、心配していたので、映画ではないけれど、これこそ、「バットマン・リターンズ」だなあ、なんて思って、一人でおかしくなりました。

先週は七夕でしたね。
皆さまは何をお願いしたのでしょうか?

皆さまの願いが天に届きますよう、お祈りしております。

森野由み


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6月のお便り

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親愛なる皆さま

お元気でいらっしゃいますでしょうか?

1年のうちでもっとも美しいといわれる5月が今年は雨・雨・雨で過ぎてしまいました。 いつもなら、梅雨がないので、6月から本格的な「夏」に入るのに、今年は天候のせいで気温も低く、いまだに夜は暖房をいれたり、寝るときも毛布が欠かせません。

ヨーロッパでは洪水になっているところも多く、去年訪れたオーストリアとドイツの国境にあるパッサウという町が、すっかり水浸しになっている様子をニュースでみてとてもショックを受けています。

日本の皆さまみからも、ご心配のメールをいただき、ありがとうございます。 

ウィーン近郊はドナウ川が氾濫して、ドナウ川クルーズで有名なメルクの町などは、大きな被害にあっているようです。

私の住んでいるとこは、数年前に街の中を流れる川の上流が氾濫したことがあって、その際にずいぶん手を入れていたようなので、今回は被害が出ていないようです。

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雨もよく降るのですが、風もかなり強く、大きな木々がごおーっといいながら、左右にゆれているのを見ると、「がんばれ」といいたくなります。傘も役に立ちません。用事があって出かけても、どこにも寄り道せず、そそくさと家路に着きます。

時折うっすらと雲の後ろから顔を出す、太陽の明るさがほんの小さな慰めになっているこのごろです。

それでもこんな天候の中、さくらんぼの小さな実がほんのり色付きつつ膨らんでいるのや、かわいらしく咲いているローズヒップの花や、薔薇のつぼみが開きかけているのを見ると、こんなに気温も低くて、雨ばかり降っているのに、植物たちは、どこからこのエネルギーを感じているのかなあと、自然の力のすごさに、本当に感心させられます。

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私もがんばらなきゃと、励まされます。

今朝からずっと降っていた雨が早い夕方、小休止したので、ちょっとベランダに出てみたら、風もやんで、静けさが広がっていました。いつもなら小鳥たちの盛んなさえずりもどこへ行ったのやら・・・やっと雨が上がったので、えさでも探しにいったのでしょうか? しばらく新鮮な空気を楽しんでいると、しっとりとした静けさの中、森の奥の方から、かっこうが鳴くのが聞こえてきました。

かっこうは夏の象徴。

目の前のこの天候に惑わされて気づかなくても、何かしっかり進んでいるものを感じました。

皆様は、いかがおすごしでしょうか?

日本も梅雨だそうですね。

どうぞお元気で!!

森野由み


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5月のお便り

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親愛なる皆さま

お元気でいらっしゃいますでしょうか?

こちらはいつもの年より寒い日が続いて、いつもより春がやってくるのが遅かったのですが、ちょっと暖かくなったと思ったら、「待っていました!」とばかり、花々があちらこちらいっせいに咲いて、本当にあっという間に、初春が駆け抜けていきました。

まるで花束に囲まれたような風景の中を、やっと目を覚ましたばかりの新緑を楽しむ散歩にも一層弾みがつきます。

散歩にでたら、やっぱり行く先はホイリゲ!

この楽しみははずせません。

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ウィーンにでた時にもちょっとした時間を縫って、街のはずれのホイリゲまで足を延ばしました。

行ったときとは違うルートを通って帰る途中、たまたま乗り換えの市電を待っているときに、日本風の入り口の公園に目が行きました。そういえば何かで聞いた事があるけれど、まだ行ったことのない「世田谷公園」でした。

ウィーンのドェーブリング地区(19区、Döbling)と世田谷区は姉妹区だそうです。

何がきっかけだったのでしょうか? 気になったので、ちょっと調べてみたところ、世田谷区のホームページには、「姉妹都市提携のいきさつ」が紹介されていました。

雄大な川が流れていること、緑豊かな住宅都市であること、文化都市を志向していること…。このような共通点から2つの都市は1985年5月、姉妹都市提携を行いました。翌年には、多摩川とドナウ川との友好河川共同宣言が実現し、また、ドゥブリング区内にある「世田谷パルク」は日本式庭園として1992年5月開園しました。以来、区民や観光客の憩いの場となり、広く親しまれています。
1992年に小学生交流が始まりました。世田谷区内の小学5年生が毎年、ドゥブリング区を訪れ、異文化を体験しています。また、両区内の合唱団がジョイントコンサートなどを開き、お互いの交流を深め合っています。

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中に入ってみると、たくさんのこちらの方々が遊びに来ていて、熱心に写真を撮っている人もいて、なんとなく嬉しくなりました。

庭園の中にあった東屋の中では生け花展があったようでしたし、夜はヨガコースがあるとかで、ずいぶんとにぎやかな雰囲気でした。 

日本風庭園なのでしょうけれど、木や植物が、「所狭しと、生えている」という感じで、まさにヨーロッパエネルギー一杯の日本庭園という感じでした。

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私も丁度この日はカメラを持っていたので、いろいろ写してみました。

ところで、ご存じの方も多いと思いますが、ウィーンは東京と同じ23区なので、姉妹都市(区)提携をしているところが沢山あります。

友人のFeriさんにうかがったところ、1区(Innere Stadt)が東京都台東区、9区 (Alsergrund)が兵庫県宝塚市、12区 (Meidling) が岐阜県岐阜市、13区 (Hietzing)が大阪府羽曳野市、17区 (Hernals)が東京都府中市、21区 (Floridsdorf)が東京都葛飾区、22区 (Donaustadt)が東京都荒川区と、それぞれ姉妹都市提携をしているそうです。

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この後、ウィーン・シンフォニア・シュランメルン(ウィーン伝統の楽器による編成)の皆さまとご一緒する機会があったのですが、ギターのヒルシュフェルトさんという方と、そのことを話していたら、彼らが日本に行って演奏したときには、世田谷で区長さんも交えて、盛大な歓迎会があったそうです。

日本には10数回いらしたそうなのですが、世田谷に行ったときに、JRの駅で聞いた電車の発車を知らせるメロディーが面白くて、それ以降、電車を乗り降りするたびに、ベルの音を書きとめ、それを元に「世田谷・ダンス」というウィーン風の曲を作ったのだそうです。

皆さまにお聴きいただければと思い、ヒルシュフェルトさんにお許しを得ました。少しですが、お聴きください。

%{artist} - %{title} [%{album}], (%{year}) (%{time})
  世田谷・ダンス
Seek to %{time1} of %{time2} (%{percent}%)
  ---  
0:00

This is a normal list of HTML links to MP3 files, which jsAMP picks up and turns into a playlist.

皆さまも、色彩豊かな素敵な日々をお過ごしになられますように

森野由み


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4月のお便り

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親愛なる皆さま

いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか?

日本では久しぶりに薫り高い凛とした梅の花も、可憐な桜も楽しむことができました。遠くから見える桜の木々は、本当に霞のように見えて、「日本人の春への情感」に想いを巡らせることも多かった今回の滞在でした。

そんな淡い桜色の日本を後にして、雪景色のオーストリアへ戻って参りました。

約11時間のフライトで、季節がここまで変わるなんて、不思議な感じです。ウィーンの空港に着いた時も、雪交じりの雨が降っていて、気温も1度しかありませんでした。

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それでも私が日本へ発った2月の終わりよりは、はるかに日が長くなったし、なんといっても、鳥たちのさえずりがなんと賑やかになったことか

日本の唱歌で「霞か雲か」という歌がありますよね? あれは「すべての鳥たちが集まってきた」という、春の到来を喜ぶドイツの子供の歌なのです。 

“鳥たちがみんなやってきたよ。みんな、みんな 歌って、奏でて、吹いて、ぴちぴちないて、さえずって、歌と快い響きをつれて来たよ。”

これは3番まで歌詞があるのですが、3番では、鳥たちのさえずりが伝えてくれるように、私たちも楽しく、うたったり、かけまわったり、ふざけたりしたいね。と歌われます。

どちらかというと、原曲は元気で楽しいマーチ風な曲想ですが、これが日本へ渡ってきて、日本の春に馴染むように、歌詞がつけられたのですね。素晴らしい変身だと思います。

オーストリアの私の住む家の周りでは、本当にたくさんの鳥たちが「わいわい騒ぐ」といった感じで、元気にさえずっています。ちょっとしたコンサートです。

まだまだ雪が積もっていて冷たいのですが、この元気な鳥たちのさえずりを聞くと、やっぱりオーストリアの春も、もうそこまで来ているのかなあ‥と思います。

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今日はちょうど、イースターです。イースターはイエスの復活をお祝いするので「新しい始まり」「新たな喜び」「期待」も意味します。

春は日本でも新しいことが始まる時期ですよね。ところ変わっても春に寄せる想いというのは、同じなのかもしれません。

今回の東京でのリサイタルでは、大曲のシューベルトの「岩上の羊飼い」という作品に初めて挑戦させていただきました。

こういう曲は特にこれから発展させていけるといいなあと思う曲のひとつで、杉山 伸さんの柔らかなクラリネットのソロと高木由雅さんのすべてを包み込むような素敵な伴奏で、この良い時期に、よい第一歩を踏み出すことができたような気がします。 

お越しいただいた皆様には、改めて感謝申し上げます。

皆さまも素敵な春をお過ごしになられますよう、そして、ここからがまた新たな希望に満ちた出発となりますよう、お祈りいたします。

森野由み


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2月のお便り

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親愛なる皆さま

こちらは1月はたくさんの雪が降って、あたりは一面真っ白になりました。
久しぶりにたくさん雪が積もって、私の住んでいる田舎はともかく、ウイーンの町もすっかり雪に埋もれていました。こんなにたくさんの雪が降り積もったウイーンの街もずいぶん長いこと見ていません‥

雪が降り積もると、雪の白さで、世界が明るくなり、暗くて一日が短い冬の日々もすっかり感じが変わります。なんだかうきうきと楽しくなって、外を歩くのにも、いつもの間にか鼻歌でも出てくるほどです。

たまに太陽が空からのぞくと、これこそは神様からの贈り物と思えるほどの光景が広がります。真っ白に広がった雪が太陽の光に照らされて、遠くの山の方まで黄金の光でいっぱいになり、それが青い空に映えて、それはそれは美しいです。積もった雪はもちろん冷たいはずなのですが、きらきらと輝く雪の上に身を投げてみたくもなります。

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昼間太陽が照ると、表面の雪がそのあたたかさでとけて、それが夜中に凍って - マイナス15度くらいになってました - 翌朝、道の上は、つるつるになっているところがあり、ちょっと気をつけなければいけません。こうなると、その上を「歩く」というよりは、足を上げずに、すりすりと滑りながら前に進むというテクニックを使わないと、すってんころりん! などということにもなりかねません。‥この「滑りテクニック」はこちらの人に教えてもらいました。そんなことをしながら歩いていると(結構真剣に気をつけながらなのですが)遊んでいるみたいな気になってきて、これまた楽しくなってくるのでした‥

そのように「雪を楽しむ毎日」だったのですが、フェーン現象とやらで、急に暖かくなり、それまで日中でも最高気温がマイナス5~6度くらいだったのに、いっきに15度近くまで上がってしまい、楽しみを与えてくれていた雪も、本当に「あっ」というまに消えてしまいました。

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遊び仲間が減ったような気がして、半分ふてくされていた感じだったのですが、春めいた風を頬に感じたとたん、今まですっかり忘れていたものを突然に思い出したような気がして、「いつかは春がくるんだ!」と、急に春が恋しくなってしまいました。

この「えせ春」は3日ほどで、通り過ぎてしまい、また冷たい風が戻ってきました。

冷たいけれど、神々しく輝く太陽に誘われて、今日は裏山に散歩に行ってきました。頂上に着いたころ、空から何かがはらはらと舞ってきました。

雪でした‥木々の向こうに広がる青い空、まぶしいほどの太陽の光、そして、舞い散る雪‥

あまりのきれいさに思わず立ち止まって、しばらくその光景を楽しみました。

今日は節分だったので、家に戻ってから、豆まきをすることにしました。

少し前に、大変お世話になっている方が、日本からお仕事でウイーンにいらした際に、節分も近いからと、節分豆をお土産にくださいました。しっかりこの日まで、大事に取っておいて、楽しみに箱を開けました。

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かわいい踊る鬼の絵が描いてある楕円形の箱の中には、大豆とお砂糖でコーティングした豆が入っていました。 きっとこの大豆のほうが豆まき用なんだろうと思いましたが、きれいに包まれている大豆をみたら、「撒くのはもったいない」という考えが浮かびました。

だって、大豆ってとても健康なんですよね?

こちらでもその大豆の持つ健康パワーは有名ですが、かといってどこででも手軽に手に入るというわけでもないので、これは食したほうが「福」だと思い、急遽、「いただいた豆」での豆まきは中止。

その代わり家にあった、それこそどこででも手に入る「レンズ豆」をまくことにしました。

「鬼は外!福は内!」とっても久しぶりです。

節分の豆まき=大豆 なる頭があったので、これまで、こちらでは特別豆まきをしたことがなかったのですが、「こうでなければならない」から少し離れれば、またいろんな可能性があるものだなあと、思いました。

これでこれから毎年、豆まき??できます。

よい機会を与えて頂きました。

日本も寒いと聞いていますが、いかがでしょうか?
お天気の変わりやすい時期なのかもしれませんね。

どうぞお元気で‥

森野由み


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1月のお便り

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親愛なる皆さま

いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

ゆっくりと新年をお迎えになられたでしょうか?

私は、年末まで日本にいましたが、12月25日に慌ただしく日本を発ち、クリスマスでひっそりとした「霧のウィーン」に戻りました。

おかげさまで、去年は故郷北九州市で、初めてのリサイタルを無事に終えることが出来ました。また、神戸でのコンサートもユーモアに満ちたゲストの晴雅彦さんや松岡重親さんをお迎えしてとても楽しい雰囲気の中で終えることが出来ました。

今年も、またいくつかコンサートの予定がありますので、ご案内申し上げます。

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3月16日にはすみだトリフォニー小ホールで、久しぶりのリサイタルをさせていただきます。とくに今回はシューベルトの「岩の上の羊飼い」という、クラリネットとピアノと歌という大曲に挑戦します。この曲は大学時代からの恩師で、今は亡き毛利準先生が、私がまだ大学2年生のころ、私の声にきっと合うとおっしゃって下さった曲でした。

この曲は三つの詩をあわせて一つの曲となっていて、地上と天の間にそびえる岩の上に一人で居る羊飼いの想いが謳われています。谷の底へこだまする風の響きがクラリネットの音で描かれ、孤独な想いが春への予感と共に、新たな希望、新たな出発へと変化していきます。

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今回この大曲を在学中の頃から数々の試験やコンサートで支えてくださっていたピアノの高木由雅さんと、東京フィルハーモニーのクラリネット首席奏者である杉山 伸さんをお迎えして演奏できるのは大きな幸運です。みなさまに聴いていただけることができれば幸いです。

なお、それ以外の予定については「スケジュール」に掲載していますので、合わせてご覧いただければ幸いです。

まだまだ寒い日が続きますので、お体に気をつけてお過ごしください。

みなさまにとって、よい一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

お目にかかれるのを楽しみにしつつ‥

森野由み


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