最近のトピックス

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最近のトピックス

最近トピックスをお伝えします。どうぞ、ご覧ください。なお、2016年以前のトピックスについては、ページ下のボタンをクリックすると、該当するページへジャンプします。

ポーランド夏の音楽祭に出演しました

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前編

マネージャーさんの手腕の賜物で、ポーランド一の大きな夏の音楽祭Festiwal Jana Kiepuryに出させていただきました。

ポーランドを誇るテノール歌手のJana Kiepury さんにちなんで催されている音楽祭だそうです。

場所は自然に恵まれたとてものどかなKrynica-Zdrój というところで、空港のあるクラコウから車で2時間くらい離れた、

「言われた場所に言われたプログラムを用意して行く。あとは何も知らず‥」

というお決まりのパターンで、まずはクラコウへ到着。

そこで、イタリアからやって来たマエストロと、このコンサートのためにやって来た歌手陣たちとのリハーサルがありました。

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蓋をあけてみたら‥今回、このプロダクションで5人の歌手の中で私一人日本人。

後はみなさん、韓国からこのフェスティバルのためにやって来たのだそうです。

みんなとは、英語とイタリア語でなんとか会話をしました。

で、今回ご一緒した韓国の歌手たち。

その素晴らしさにうっとりする毎日でした。

しかもですよ、この方たち、リハーサルの前に、全然発声練習なんてしないんです。

一声もですよ!!!!!

リハーサルは朝10時からで、オーケストラと一緒ですから、私にとっては毎朝が本番、もしくは入学試験のような感じです。準備万端+万端で臨まなければなりません。

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が、この韓国陣は、実に余裕で‥どちらかというと、だらだらと、そのあたりでくつろいでいて、その間「うん」も「すん」も鼻歌さえなし。ですが、自分の番が来ると、100パーセントで歌うんですよ。

男性にとっては、不自然な高さで歌うテノールも、そうでした。

もうびっくりです

そのうえ、その美しい声の響きと言ったら!!!

皆、韓国の音大の教授をされているそうで、エリート中のエリートなのだそうで、毎日、良い声を聴けるいい機会を頂いたものです。

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私たちより韓国から遅れてポーランド入りした、もう一人のテノールさんはドイツに学んだということで、ドイツ語が出来たので、詳しくいろいろ聞くことが出来ました。

私の一番の関心ごと、“どうしてそんなに準備しないで突然歌えるの?”

答え“韓国はすごく厳しいところでね、いつでもどこでも完璧さを求められるんだ。”

さらに質問。“でもどうやってこなすの?”

答え“メンタルなもの、そして集中力”なんだそうです。

そう語る彼の背後に、言葉にはならない何かを感じ、私は自分の甘さを思い知ったわけです。

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メンタルなもの、集中力、もちろんそうなんですけど、その裏には完璧なテクニックがあってこそ‥と思いました。

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後編

天才韓国歌手陣に囲まれ、毎朝10時からのオーケストラリハーサルが数日過ぎ、音楽祭開幕オープニングの日となりました。

オープニングセレモニーにご招待頂き、雨の降る肌寒い中、会場へと向かいました。
会場の前ではコンサートの前にあるプレコンサートが催されていて、小雨の降る中だというのに、広場にはびっくりするほどの人たちが集まって聴き入っていました。耳慣れたオペレッタがポーランド語で演奏されていました。

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このプレコンサートが終わって、19時半から開場となり、この広場に集まっていた人たちのほとんどが会場へと消えていきました。

会場はドームのようなところで、ステージの横には大きなスクリーンがあって、私たちの座っている客席の脇にも、いくつもモニターが吊ってあります。

まるでポップスかなにかのイベント会場のようです。

物珍しさに気を取られているうちに、開幕セレモニーがはじまりました。そして、ステージの上は照明やバックスクリーンなどを駆使してとても面白い仕掛けの中、ロッシーニの「ウイリアム・テル」が演奏され始めました。

クラシック音楽のコンサートでも、こういう芸能界ショー的なライトの使い方でできたらいいな、とかねてから思っていたので、わくわくしました。

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稀に聴くほど躍動感に満ちた素晴らしい演奏でした。

そしてこの後が、ベッリーニのノルマの二重唱。

出てきた歌い手さんが、スクリーンいっぱいに大写しに!!!!

ここで、私は気絶しそうなくらい、ぞーーーーーーーっとしたわけです。

「まさか、私たちもここで歌うわけではないのよね‥」と。

そしていよいよ迎えた私たちコンサートの日。

まさかと思った、やはりあの場所でのコンサートだというので、とりあえずホテルにあったエステ美容サロンに駆け込んでメイクしてもらうことにしました。

頭は‥仕方ない、もうこのまま‥あとはカメラさんに賄賂を渡して、どアップにするのだけはやめてもらうしかないかな‥と結構真剣に考えつつ、ホールへと向かいました。

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会場に着いてから、「ヘアーとメイクさんが付けられますけど、どうしますか?」と訊かれたので、飛びつくようにお願いしたのでした‥

ですが‥実を言うと、出来上がった時に、鏡に映った自分の姿をみて、まるで「怪しい感じのばあや」のような魔女のようだと、真っ青になったんです。

そのひどさに「もう見るにも耐えられない形相になったら、歌うのはやめた方がいいな‥」

なんて悲観な考えが浮かんでしまったくらいですから、そのショックたるや、想像して頂けたら幸いです。

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時間は刻々とすぎ、序曲が終わり、エントリー1番目、私の番となりました。

プログラムはクラカウ放送合唱団も入り、イタリア音楽・フランス音楽・スラブ音楽・ウイーン・オペレッタまでと幅広いレパートリが次から次へと演奏され、20時から始まったコンサートはすでに23時を過ぎていました。

コンサートの終わりには、天才韓国テノールの二人が、ポーランドの民謡をポーランド語でエネルギーとユーモア一杯に歌いあげ、会場は割れんばかりの拍手と全員総立ちとなった中、ヴェルディの乾杯の歌で、コンサートを終えました。

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後で写真を見てみたら、恐ろしい魔女の形相ということもなく‥あ、皆様はどう思われるでしょうか?‥よりにもよって出番前になんとも無駄な情けない考えを抱いてしまったな、と反省しました。

オペラなら、かつらだの衣装だのと特別なものをつけるので、誇張したメイクも気にならないのですが、今回、衣装などは自前だったので、余計違和感があったのかもしれません。

言葉にはできない、いろいろなものを肌で、耳でそして、感覚で学んだ2週間でした。

これが今後の舞台にまた新たな一面を添えてくれたらいいなと望みつつ‥

最後まで読んで下さり、ありがとうございました

  • 指揮者:Aurelio Canonici
  • オーケストラ:クラカウ交響楽団
  • メゾソプラノ:JeaEun Paik
  • テノール:ByuongKil Yoon
  • テノール:DongWon Kim
  • バリトン: Paul Kong

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2017年6月15日 「新きたきゅう音楽塾」に出演しました

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今回の帰省では、北九州と、その近辺でコンサートをさせて頂きました。

その中の一つで、北九州市黒崎のひびしんホールで、毎月企画されている「新きたきゅう音楽塾」という企画の「講師」をさせて頂いた時の写真を、先日、ひびしんホールの住原館長さんが送ってくださったので、載せますね。

講師なんて生まれて初めての体験。どんなことをすればいいか、ずいぶん長いこと考えました。

ピアニストに「宮崎由紀子さん」という心強いパートナーを得たので、「伴奏と歌のふかーい関係」と題して、「歌」を少し紐解いてみることにしました。

私のイメージでは、ピラミッドみたいな感じで、半分から下がピアニストで、歌い手はそのうえにのっかっている感じなんです。下がどっしりとしていると、安定感がありますよね。安定感だけでなく、土台がないと、存在しないわけです。

ピアニストさんがいないと、なにも成り立たないんですね。

歌曲は、歌とピアノのために書かれたもの。

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歌は言葉を持って語りますが、ピアノはその音楽で大いに語っています。時には歌い手以上に‥

そんなことをお伝えしようと、時には、伴奏のみで、時にはいろんな例で演奏し分けたりしたのですが、受講生の皆様にはどう伝わったのでしょうね?

当日のプログラムは、次のように決定しました。

  • 「伴奏と歌のふかーい関係」プログラム
    • 入門編 モーツアルト 
    • 春への憧れ応用編  ブラームス 
    • 永遠の愛実践編  ドヴォルザーク ジプシーソングより第5曲目 弦をはって
  • ウイーン特別観光~
  • 街のカフェで
    • レオポルディ ヘルナルスの小さなカフェで ホイリゲで    
    • ジ―チンスキー ウイーンわが夢の街 音楽鑑賞
    • ゲッツ オペラ「じゃじゃ馬ならし」より カタリーナのアリア「力尽きて」

いわゆる歌曲のコンサートでは、歌い手さんの後ろにピアノがあって、それにピアニストが座っているというのが、通常の「絵」ですよね。

歌い手さんが主役で、ピアニストが脇役…みたいな印象が強くて、まさにそうとも言えるんですけど、歌い手さんが「よい主役」を務めるには、その後ろのピアニストさんの力に寄っているといっても過言ではないと思います。

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2部では、私が住んでいるオーストリアの首都ウイーンの写真を見て頂きながら、足早の観光をしました。

ガイド経験も初でした!

街の中をぐるぐると回ったあと、カフェによって歌を聴いて頂いたり、郊外のワイン農家が自分のところのワインを出すホイリゲに行って、酔った心地になって頂いて、皆さんで「ウイーンわが夢の街」を歌って頂いたり‥

あ、ドイツ語でやって頂いたのですが、みなさま、とてもお上手で、あまりの思いがけないことに、私は深い感動に包まれました。

「ドイツ語」って聞いただけで、むずかしそーだと思うんです。とよく耳にしていたので、「ドイツ語で歌う」なんて、無謀かなとも思いつつの挑戦だったので、みなさんのとても良い反応に、なおさら感激でした。

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初めての音楽講習会、実はこの「ウイーンわが夢の街」の合唱で、やり終えた感があったので、ここで終了としておけば、既定の時間内で終われたのですが、まだ用意していたプログラムがあったので、続行しました。

この残りのステージこそは、リハーサルの時から舞台のスタッフさんも大いに巻き込んで準備したもの。シェークスピアの「じゃじゃ馬慣らし」の中から、じゃじゃ馬カタリーナが愛に目覚めるシーンでした。

オペラの一部のように歌いながらのお芝居だったので、舞台の照明の色も、セッティングも、ずいぶんとお手数をかけました。

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予定していたプログラムを無事終えて、舞台裏に戻った時には、既定の時間より、大幅に長くなっていたので、“もうアンコールはなし、ということにしよう”と話したのですが、お客様のありがたい拍手にもう一度舞台に出ることになりました。

アンコールとして用意していたのは、山田耕筰の「この道」とRシュトラウスの「献呈」で、時間の関係から、どちらか片方をお客様に選んで頂くことにしました。

この日、日本語の曲は一つもいれていなかったので、「この道」をアンコールに用意していたわけですが、お客様からのリクエストは、この道ではなくドイツ語の「献呈」でした。

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初の講師体験。時間内にプログラムを終わるというのは、難しいものだと思いました。学校で授業されていた先生方はすごいな、と改めて思いました。

この日の講習会をするにあたって、準備の時から、日本とオーストリアの間でメールを交わしながら力強くサポートしてくださったひびしんホールの古野副館長さんには、心からの感謝を申し上げます。

また舞台さんも、スタッフさんたちもとてもご親切にご協力くださいましたこと、お礼申し上げます。

館長さん、DVDも撮ってくださった上に、写真までありがとうございました!

またお目にかかれるその日まで‥

心をこめて。

森野由み

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